宗教 【西洋倫理学1】ヴィルトゥスの変遷に見る「力」と「徳」の伝統 よくヨーロッパ文明はギリシャ・ローマ文明を母胎とするといわれる。そのことが具体的にわかる例としてラテン語のヴィルトゥス(羅virtus⇒英virtue)の変遷を取り上げたい。ヴィルトゥスは西洋倫理学の基本概念であるだけでなくキリスト教神学の... 2018.09.08 宗教政治・社会歴史英語の話語源学
お金の話 【お金の話01】グレーバーの負債起源論・マルクスの剰余価値説・ハラリの貨幣観 お金は不思議だ。それが何かを人間は知らない。知らないけれど毎日使っている。お金に使われてもいる。今回は、そのお金が人間の自己(アイデンティティ)の本質と密接に関わっているというお話である。そうである以上、文明や政治とも切っても切れない関係に... 2018.08.25 お金の話政治・社会文明文化の話歴史貨幣論・歴史
AI・自動化 【少子高齢化考】”300年後の日本人口は300人”? 衝撃の未来を覆せるのは「たおやめぶり」の新生日本 これは珍しく社会問題を考える記事。だが本意は日本の未来を考えることにある。ネタは少子高齢化。誰が見ても大問題なのだが、注意したいのは、それは本質的に政治問題ではないこと。自然の趨勢がそうなっているのであり、政治的に解決しようがない。ここをは... 2018.08.21 AI・自動化宗教政治・社会文明文化の話歴史
♪音楽 【音楽】 Queen “Bohemian Rhapsody” とボヘミアンの “他人事感” 今回はクイーンの超有名曲「ボヘミアン・ラプソディ」(Bohemian Rhapsody、英語圏での略称は "Bo Rhap")は、西洋詩の伝統と西洋音楽の伝統を6分間にぎゅっと圧縮したような曲である。ここに歌われている「ボヘミアン」とは何者... 2018.08.12 ♪音楽宗教歴史
歴史 【語源学】シュガーはサンスクリット発アラブ経由のラテン系語彙 ものの名前は発祥地にちなむものが多い。シュガー(sugar)はその代表と思われる。今回はシュガーの語源を辿ると、砂糖の伝播ルートがわかるというお話である。シュガーの語源で辿れる砂糖の伝播ルートlate 13c., sugre, from O... 2018.07.11 歴史英語の話英語史語源学
宗教 【日本の宗教】ラフカディオ・ハーンが感じた日本宗教の本質 ※本記事は以下の記事のフォローアップです。関連記事:【英語で読む日本人と宗教01】”最も信心深い無宗教国家”【英語で読む日本人の宗教02】個々人に織り込まれた宗教性小泉八雲ことラフカディオ・ハーンには教えられることが多い。興味深いのでいろい... 2018.07.10 宗教文明文化の話歴史
宗教 【神秘思想と現代】ユングの心理学とグノーシス主義01 グノーシス主義というと、そのおどろおどろしいイメージに腰が引ける人もいると思う。ただ、ちょっと詳しく見てみると別にそんな大変なものでもない。グノーシス主義は性善説グノーシス主義者は目の付け所が普通の人と違っているが、根は純粋で性善説な人たち... 2018.06.26 宗教文明文化の話歴史神秘思想・秘儀宗教
宗教 【サタンの語源学02】ザラスシュトラの善悪二元宗教とユダヤ教に与えた影響 ※本記事は【サタンの語源学01】ローリング・ストーンズ「悪魔を憐れむ歌」と太宰治「誰」の続きです。イケメンのいい人だけでドラマは作れない。ヒールか悪女がいて面白くなる。同様に、もしキリスト教やイスラム教に悪魔がいなかったら世界人口の6割近く... 2018.06.20 宗教文明文化の話歴史語源学
宗教 【英語で日本を説明する】文例集・表現のヒント:自分や日本人の宗教観 自分個人や日本人の宗教観を英語で外人に説明する場合、どういう風に表現するか迷うことがある。そんなときの手助けとなるヒントとなる記事をシリーズでお届けしようと思う。関連記事:本記事は以下の各記事と関連が深い。【英語で読む日本人と宗教01】"最... 2018.06.19 宗教文明文化の話歴史英語の話
♪音楽 【サタンの語源学01】ローリング・ストーンズ「悪魔を憐れむ歌」と太宰治「誰」 演劇でも小説でもテレビドラマでもヒーローはヒールがいてこそ輝く。キリスト教も同じだ。悪魔(satan)がいて神やイエスが引き立つ。もし天使(angel)が付いていなかったら、むさくるしい坊主だらけの教会に誰が近寄っただろうか?ひとくちに悪魔... 2018.06.11 ♪音楽宗教文明文化の話歴史語源学
宗教 【文化の重層性11】サクラメント・ゲルマンvsユダヤ・共苦思想 今回はカトリック教会のサクラメントについて説明する。サクラメントはたくさんの種類があって全部見ていくとキリがないので洗礼とユーカリストにフォーカスを絞る。その後、ユーカリストを手がかりに、ゲルマン民族のユダヤ的思想との格闘、そしてキリスト教... 2018.06.07 宗教文明文化の話歴史
宗教 【文化の重層性10-3】イルミナティと神秘思想:サンヘドリン乗っ取りとパウロの活躍 ヤコブの双子の兄エサウの末裔エドム人。母とヤコブの計略でエサウは長子相続権を得られず、その後傍流に。イルミナティの中心ヘロデ家はエドム人。恨みを飲んだ一族の血筋なのだ。彼らは当時の支配者ローマ帝国に取り入り、イスラエル自治領の最高意思決定機... 2018.06.06 宗教文明文化の話歴史神秘思想・秘儀宗教
宗教 【文化の重層性10-2】イルミナティと神秘思想:カバラの源流メルカバとミトラス秘儀の融合 前回、ヘロデ王家を中心とするミトラス秘儀カルト集団イルミナティは混血のネットワークだという話をした。メイキング成分はまだ足りないようで、ユダヤ教神秘主義のカバラも一枚かんでいるらしい。今回はその辺の話を追ってみよう。アレクサンドリアとカバラ... 2018.06.04 宗教文明文化の話歴史神秘思想・秘儀宗教
宗教 【文化の重層性10-1】イルミナティと神秘思想:ミトラス秘儀と混血ネットワーク イルミナティと神秘思想・秘儀宗教の関係について全3回のシリーズでお伝えする。ここでいうイルミナティは固有名詞としてよりも、西洋文化第二層を形成する上で影響力の強かった勢力の代名詞位に考えてほしい。コンマゲネとミトラス秘儀の発生鍵を握るのはヘ... 2018.06.01 宗教文明文化の話歴史神秘思想・秘儀宗教
Web紀行 【ナイジェリア】オガム文字ペテログリフのイボ語訳が伝える哲学 本記事は「人類最初の文明は西アフリカのナイジェリアにあった?」からの派生記事となる。オガム文字は何語のためのアルファベットか?オガム文字はアイルランド島、マン島、ウェールズなど、主にケルト人の居住する地域で数百件見つかっている石碑に刻まれた... 2018.05.31 Web紀行文明文化の話歴史