文明文化の話

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文明文化の話

【神秘思想と現代】”分身” を乗り超えるユング、フロイトとの訣別

何だかNHKの読書番組でユングをやっている。偶然とはいえ気持ち悪い。まあNHKでグノーシスの話はしないだろうし、フランスやイギリスではナチに関与したのしないので毛嫌いされているという話もしないだろうから、基本的にかぶってはいないだろう。ユン...
宗教

【神秘思想と現代】ユングの心理学とグノーシス主義02

(アイキャッチ画像はユング夫妻。出典: )前回に引き続き、以下の英文記事に沿って進める。この記事の肝は「ユングの深層心理学はグノーシス思想の現代的翻案である」というところにある。ユングの編み出した様々な概念や用語は「真知(グノーシス)へ至る...
宗教

【神秘思想と現代】ユングの心理学とグノーシス主義01

グノーシス主義というと、そのおどろおどろしいイメージに腰が引ける人もいると思う。ただ、ちょっと詳しく見てみると別にそんな大変なものでもない。グノーシス主義は性善説グノーシス主義者は目の付け所が普通の人と違っているが、根は純粋で性善説な人たち...
AI・自動化

【ユヴァル・ハラリ】AI始め未来を語る歴史学者の略歴と語録

(アイキャッチ画像出典:Evening Standard)今回は、AI論で有名なユヴァル・ハラリ氏の簡単な経歴と語録を紹介しよう。語録にはハラリ節全開で、彼の思考のエッセンスが凝縮されている。出典記事ハラリ氏略歴Yet before Sap...
宗教

【サタンの語源学02】ザラスシュトラの善悪二元宗教とユダヤ教に与えた影響

※本記事は【サタンの語源学01】ローリング・ストーンズ「悪魔を憐れむ歌」と太宰治「誰」の続きです。イケメンのいい人だけでドラマは作れない。ヒールか悪女がいて面白くなる。同様に、もしキリスト教やイスラム教に悪魔がいなかったら世界人口の6割近く...
宗教

【英語で日本を説明する】文例集・表現のヒント:自分や日本人の宗教観

自分個人や日本人の宗教観を英語で外人に説明する場合、どういう風に表現するか迷うことがある。そんなときの手助けとなるヒントとなる記事をシリーズでお届けしようと思う。関連記事:本記事は以下の各記事と関連が深い。【英語で読む日本人と宗教01】"最...
AI・自動化

【AI考】”データイズム” 議論に潜むイデオロギー的誘導

本ブログでは以下のように数本、ハラリ氏のAI論、未来社会論を紹介してきた。 グローバル化時代のナショナリズム 人間の未来はデータが決める今回はありうべき誤解を解くために、ハラリ氏の "データイズム" 議論に対する反論を紹介してみたい。講演紹...
♪音楽

【サタンの語源学01】ローリング・ストーンズ「悪魔を憐れむ歌」と太宰治「誰」

演劇でも小説でもテレビドラマでもヒーローはヒールがいてこそ輝く。キリスト教も同じだ。悪魔(satan)がいて神やイエスが引き立つ。もし天使(angel)が付いていなかったら、むさくるしい坊主だらけの教会に誰が近寄っただろうか?ひとくちに悪魔...
AI・自動化

【AI考】AIのフェーズ2? 汎用AIの開発はどこまで進んでいるのか?

いろいろ世間を騒がせているAIだが、実際のところどこまで進んでいるのか知りたい。そう思っていたら紹介するのに手頃な記事を見つけた。混乱するAIのイメージ記事はこんな具合に始まる。人の仕事が奪われるとか、無用クラス(byハラリ)が生まれてベー...
宗教

【文化の重層性11】サクラメント・ゲルマンvsユダヤ・共苦思想

今回はカトリック教会のサクラメントについて説明する。サクラメントはたくさんの種類があって全部見ていくとキリがないので洗礼とユーカリストにフォーカスを絞る。その後、ユーカリストを手がかりに、ゲルマン民族のユダヤ的思想との格闘、そしてキリスト教...
宗教

【文化の重層性10-3】イルミナティと神秘思想:サンヘドリン乗っ取りとパウロの活躍

ヤコブの双子の兄エサウの末裔エドム人。母とヤコブの計略でエサウは長子相続権を得られず、その後傍流に。イルミナティの中心ヘロデ家はエドム人。恨みを飲んだ一族の血筋なのだ。彼らは当時の支配者ローマ帝国に取り入り、イスラエル自治領の最高意思決定機...
宗教

【文化の重層性10-2】イルミナティと神秘思想:カバラの源流メルカバとミトラス秘儀の融合

前回、ヘロデ王家を中心とするミトラス秘儀カルト集団イルミナティは混血のネットワークだという話をした。メイキング成分はまだ足りないようで、ユダヤ教神秘主義のカバラも一枚かんでいるらしい。今回はその辺の話を追ってみよう。アレクサンドリアとカバラ...
宗教

【文化の重層性10-1】イルミナティと神秘思想:ミトラス秘儀と混血ネットワーク

イルミナティと神秘思想・秘儀宗教の関係について全3回のシリーズでお伝えする。ここでいうイルミナティは固有名詞としてよりも、西洋文化第二層を形成する上で影響力の強かった勢力の代名詞位に考えてほしい。コンマゲネとミトラス秘儀の発生鍵を握るのはヘ...
Web紀行

【ナイジェリア】オガム文字ペテログリフのイボ語訳が伝える哲学

本記事は「人類最初の文明は西アフリカのナイジェリアにあった?」からの派生記事となる。オガム文字は何語のためのアルファベットか?オガム文字はアイルランド島、マン島、ウェールズなど、主にケルト人の居住する地域で数百件見つかっている石碑に刻まれた...
宗教

【文化の重層性09】神秘思想・秘儀宗教とキリスト教

引き続きハイネのお世話になりたい(今回は英語少な目)。前回は、第一層のキリスト教から発展したロゴス(理性崇拝)の世界が、神というつっかえ棒を失い、自己運動を始めたこと。そしてその自己運動が、第三層の基層信仰の世界の情念と結びついて、ナチスと...
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