英語の話 【英語の歴史02】海賊が媒介したラテン語との長いつきあい 英語は「ローマの教養を身につけた海賊たち」の言語だといえます。根っこのゲルマン魂はさておき、英語はラテン語の洗礼を受けることで文化的に洗練されていったのです。その功績はキリスト教の聖職者とフランスから進出した支配層にあります。 2019.09.09 英語の話英語史
トリビア 【英語の話】些細なことじゃないトリビアの語源 当サイトには重いテーマを扱った記事が多いので、気軽に読んでもらえるカテゴリーとしてトリビアを設けました。初回は雑学、どうでもいい豆知識などを意味するトリビアということばそのものに関するうんちくです。それこそどうでもいいことですが、"うんちく... 2019.05.15 トリビア英語の話
名言集 【令和の令】令はbeautifulじゃなくauspicious?鳥占いとエトルリアの影 元号をいまも続ける国は多くありません。日本の場合、元号は「時代」を作ります。「昭和だねぇ」と言えば、それがわかる人たちの間に連帯感やノスタルジーが生まれます。そのうち「ああ、平成だよね」という感覚が生まれるでしょう。いまは若い平成生まれの人... 2019.05.07 名言集宗教政治・社会歴史英語の話語源学
日本 【日本考】日本語の宿命が英語ベタの原因、開き直って堂々とJapan Englishをつくるしかない? 日本語は孤立語と呼ばれ、親戚言語をほとんど持ちません。音韻学的にも、モーラ(mora)という発音システムを採用している例外的な存在です。そんな日本人が、モーラでなくシラブル(syllable、音節)で発音する世界のメジャー言語をうまく喋られ... 2019.02.02 日本英語の話
英語の話 【英語の話】BELF(Business English as a Lingua Franca)とエスペラント語の見た夢 グローバル化の進展とともに、英語が国籍の違う者同士の共通語(global lingua franca)になっている現実はよく知られています。では、この先、世界の言語環境はどうなっていくのでしょうか? 英語が化け物のように他言語を駆逐して頂点... 2019.01.24 英語の話
政治・社会 【日本考】隠れ移民大国:新自由主義者は共産主義者と同じ夢を見るか? 本業で時間がとれないので短い記事になります。安倍政権の危険運転が止まりません。オリンピックや少子化・人口減少化にかこつけて50万人規模の移民受け入れを決定してしまいました。以下の記事にもあるように、すでに日本は先進国中第4位の移民大国です(... 2018.12.14 政治・社会日本時事ネタ
名言集 【グローバル化】百田尚樹ら自称保守の迷走と日本人の歴史意識の稀薄さ 今回から文体を「ですます」調に変え、少し趣向を変えたいと思います。近年、いわゆる文化人枠にくくられる作家、評論家、コメンテーターの劣化が目立ちます。今日は一例として何かとお騒がせな百田尚樹氏を取り上げますが、彼はあくまで話の前振りに過ぎませ... 2018.12.03 名言集時事ネタ歴史英語の話
英語の話 【英語史】英語のリンガ・フランカへのあゆみをざっと知っておこう ブリテン島で英語が生まれたのは約1,600年前。英語は海を渡ってブリテン島へやってきた数々の民族の興亡と侵略により形成された。同じ島国でも、日本語のように、同一民族が他民族に侵略されず独自に形成してきた言語とは大きく素性が異なる。今回は駆け... 2018.11.19 英語の話英語史
宗教 【西洋倫理学1】ヴィルトゥスの変遷に見る「力」と「徳」の伝統 よくヨーロッパ文明はギリシャ・ローマ文明を母胎とするといわれる。そのことが具体的にわかる例としてラテン語のヴィルトゥス(羅virtus⇒英virtue)の変遷を取り上げたい。ヴィルトゥスは西洋倫理学の基本概念であるだけでなくキリスト教神学の... 2018.09.08 宗教政治・社会歴史英語の話語源学
歴史 【語源学】シュガーはサンスクリット発アラブ経由のラテン系語彙 ものの名前は発祥地にちなむものが多い。シュガー(sugar)はその代表と思われる。今回はシュガーの語源を辿ると、砂糖の伝播ルートがわかるというお話である。シュガーの語源で辿れる砂糖の伝播ルートlate 13c., sugre, from O... 2018.07.11 歴史英語の話英語史語源学
宗教 【文化の重層性01】英語は三階建て:1F ゲルマン、2F フランス、3F ローマ これから数回に分けて、英語の形成史、哲学の語源、悪魔の語源などを手がかりにして西洋文化の重層性について考えてみたい。関連記事:英語は思ったよりラテンなゲルマン系言語【英語を学ぶ】ラテン系語彙:カルペ・ディエム(carpe diem)と黒澤明... 2018.04.26 宗教歴史英語の話英語史
Web紀行 【英語学】ブリタニア時代:イギリスに残るローマ帝国の痕跡 今回はローマ人が属領時代のイングランドに残した遺産を紹介する。古代のイギリス現在のブリテン諸島は8500年前くらいに大陸から分かれたといわれており、それまでそこに暮らしていたのは6万年頃のネアンデルタール人、3万年前に進出したホモサピエンス... 2018.02.09 Web紀行文明文化の話歴史英語の話英語史
お金の話 【語源学の旅】”money” の来歴02:お金の神様はローマの女神ユーノー(Juno) 前回、英語の "money" の語源がラテン語の "moneta" であることを突き止めた。今回は、なぜ女神ユーノーに "moneta" というあだ名が付けられた理由を探ることから始めよう。お金をめぐる旅のはじまりお金は英語で "money... 2017.10.28 お金の話宗教歴史語源学貨幣論・歴史
お金の話 【語源学の旅】”money” の来歴01:グーグル検索だけでも可能!語源・語根PIEの探索 英語の語彙(lexicon)の大半は(1)先祖であるゲルマン諸語を基礎とし、(2)征服者ノルマン人が使っていたフランス語やフランス語の大元であるラテン語、さらには(3)ラテン語が借用したギリシャ語を語源とする。驚くことに(2)と(3)で6割... 2017.10.26 お金の話宗教歴史語源学貨幣論・歴史
歴史 【英語の歴史】英語は思ったよりラテンなゲルマン系言語 英語は大ブリテン島(Great Britain)を舞台として諸民族の侵略と混血によって複雑に形成された言語だ。文法は簡素化したが語彙は多重化(複雑化)した。発音体系はある意味めちゃくちゃだ。英語を学ぶとき、ざっとでもこういう英語の形成過程を... 2017.10.15 歴史英語の話英語史語源学