【文化の重層性10-1】イルミナティと神秘思想:ミトラス秘儀と混血ネットワーク
イルミナティと神秘思想・秘儀宗教の関係について全3回のシリーズでお伝えする。ここでいうイルミナティは固有名詞としてよりも、西洋文化第二層を形成する上で影響力の強かった勢力の代名詞位に考えてほしい ...
【文化の重層性09】神秘思想・秘儀宗教とキリスト教
引き続きハイネのお世話になりたい(今回は英語少な目)。
前回は、第一層のキリスト教から発展したロゴス(理性崇拝)の世界が、神というつっかえ棒を失い、自己運動を始めたこと。そしてその自 ...
【文化の重層性08】 ハイネの警鐘:思想革命の恐ろしい帰結
今回は文化の第三層(在来宗教、基層信仰の世界)に関わる話をしよう。
19世紀、自由進歩思想華やかなりし頃、誰よりも早く祖国ドイツの危険な兆候を察知していたのが、ユダヤ系詩人ハインリヒ ...
【文化の重層性07】揺れ動くヴァチカンとフランシスコ法王インタビュー
ヴァチカンは教皇庁(Roman Curia、Holy Seeとも)を中心とする独立国だ。教皇は全世界のカトリック教会の総司祭であるとともにヴァチカン市国元首でもある。この現代では特殊な祭政一致の ...
【文化の重層性06】ヴァチカンのリベラル路線と三位一体論
前回、ヨーロッパ保守知識人の危機意識を紹介したが、長い間、ヨーロッパの精神的支柱であったローマカトリック教会も心中穏やかならざる点は同じ。身から出た錆とはいえ、近年のスキャンダル噴出は目を覆うば ...
【文化の重層性05】ヨーロッパの危機意識と止まらないロゴス
この西洋文化の重層性に関するシリーズ記事を書いている動機は、文化破壊への抵抗である。この文化を破壊する野蛮な力は、実は、ヨーロッパがキリスト教を取り込んだときから時限爆弾として仕込まれたものだ。 ...
【文化の重層性04】知恵の女神ソフィアと父権社会の確立
(キャッチ:ゲーム「Assassin’s Creed Origins」のアレクサンドリア灯台イメージ画像)
ミュトス、ロゴスと来て忘れてならないのがソフィア(sophia ...
【文化の重層性03】ヨハネ書とロゴス導入による思想革命
(アイキャッチ画像出典:)
ミュトスの世界観から生まれ、人間に合理性・論理という認識ツールを与えたロゴスは、キリスト教と出会うことでさらに威力を強めていく。この辺の事情について掘り下 ...
【文化の重層性02】世界観モデルとしてのミュトスとロゴス
(アイキャッチ画像出典:University of Texas, Austin、プラトンの開設した学園アカデメイアは英語のacademyの語源)
以前の記事でロゴス(ギリシャ語、lo ...
【文化の重層性01】英語は三階建て:1F ゲルマン、2F フランス、3F ローマ
これから数回に分けて、英語の形成史、哲学の語源、悪魔の語源などを手がかりにして西洋文化の重層性について考えてみたい。
関連記事:英語は思ったよりラテンなゲルマン系言語
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【ハラリ氏講演派生記事】インド発ヴィパッサナー瞑想について
今日はいつもと趣きが違うが、悩みごとを抱えている人に少し役立つかもしれない情報をお届けしよう。
精神科や自己啓発セミナーや占いに通う、やけ食いする、飲む、打つ、哲学書を読む、宗教に入 ...
【時事ネタ】セクハラ・パワハラ問題と父権社会のリバランス運動
2018.5.29 記事後半を全面改稿
今回は「深淵について」シリーズからのスピンオフ投稿になる。
このシリーズ記事を書いたきっかけはゴールデングローブ賞の授賞
【語源学】深淵について03 ― カーリーとロゴスと現代社会
(アイキャッチ画像出典:)
女神の中の女神カーリー女性性の根源を探っていくと、そこに立ち現れてくるのはインドの黒き女神カーリーだ。Kaliの語源は「黒い、青黒い」もしくは「時間」。い ...
【語源学】 深淵について02 ― シュメールの女神ティアマットと母権社会の記憶
wikipediaの説明を見てみよう。
Tehom, literally the Deep or Abyss (Greek Septuagint: abyssos), ...
【語源学】深淵について01 ― abyss と tehom
今回からabyssを手がかりに、ユダヤ・欧米世界の深部を知る探求を行いたいと思う。
abyssの来歴まずは語源から見ていこう。
The current form in Engl ...