【政治・社会】ソーシャル・ジャスティスの唯物論的平等主義と失われた衡平感覚
前回、ユリウス・エヴォラにかこつけて社会正義の疑似宗教性について論じた。
今回は、そもそも社会正義(social justice)という思想はどこから来たのかについて考えてみたい。
【文化の重層性07】揺れ動くヴァチカンとフランシスコ法王インタビュー
ヴァチカンは教皇庁(Roman Curia、Holy Seeとも)を中心とする独立国だ。教皇は全世界のカトリック教会の総司祭であるとともにヴァチカン市国元首でもある。この現代では特殊な祭政一致の ...
【文化の重層性01】英語は三階建て:1F ゲルマン、2F フランス、3F ローマ
これから数回に分けて、英語の形成史、哲学の語源、悪魔の語源などを手がかりにして西洋文化の重層性について考えてみたい。
関連記事:英語は思ったよりラテンなゲルマン系言語
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【金融の歴史01】高利貸しのタブーが解かれたのはなぜか?金貸しへの抵抗感の消失
今回から数回にわたって金融の歴史について考えてみたいと思う。
金融史のターニングポイントは利子タブーの解放利子は長く禁止されていた。その禁止が説かれた瞬間、パンドラの箱が開いた。
【近代史】芥川龍之介「神神の微笑」:西の海外進出と日本の “無思想” の抵抗
芥川龍之介に「神神の微笑」という小品がある。キリスト教に材をとった、いわゆる切支丹物(きりしたんもの)と呼ばれる作品群のひとつだ。
今回はこの作品の世界を、世界史の大きな流れの文脈で ...
【英語で読む日本人と宗教02】選ぶアブラハム宗教、選ばない日本宗教
前回に引き続き、日本人の宗教観について考えよう。議論はキリスト教を含むアブラハム宗教の登場で緊張を帯びる。おそらく日本人が日本人であり続ける限り、永久にアブラハム宗教を受け入れないと思う。それは ...