ご訪問ありがとうございます。
ブログ主:元翻訳会社経営者、現在は専業投資家/トレーダーのクリモネ
当サイト:英語、歴史、音楽、貨幣論などに興味のある方に向けたサイト
クリモネのプロフィールやオススメ記事:下のボタンからどうぞ
フレディ・マーキュリー関連:力を入れて書きました(直下の画像群です)

サイトナビとプロフィール
スポンサーリンク

最近リライトした記事

過去の人気記事、プッシュしたい記事にテコ入れしています。

2019.6.25更新:英語の肝は句動詞

学校英語の被害者のひとりとして、英語のやまとことば部分の重要性を強調したいと思い、ノルマン・コンクエストの項を追加しました。英仏は兄弟国家、永遠のライバル関係にありますが、最初に綾をつけたのは生粋のフランス人ではなく、北欧からノルマンディー地方に定住していたノルマン人でした。古代にイギリスを侵略したアングロサクソン人が、巡り巡って同じような北方系のノルマン人に侵略されるという皮肉です。

句動詞は、イングランド庶民の支配層への反感や対抗心、祖語への愛着がないまぜになって育んできた口語的表現なのです。彼らの心の機微に触れます。だからこそ外国人学習者にとってはいちばん厄介な代物であり、「一大征服目標」なのです。

【英語の肝】英語ネイティブのこころを表わす句動詞:征服者への反抗が生んだイングランド庶民の表現
当サイトでは、英語学習の教材として主にポップミュージックの歌詞を用いている。それには理由がある。ポップミュージックはゲルマン系の語彙を大活躍させて、こころを歌うことが多いからだ。こころの部分がわかるようになると、確実に英語を学ぶのが楽しくな...

2019.2.26更新:「愛」の狭さが気になります

現代の「愛」は性愛次元に押し込められ、とても窮屈なのではないかと思います。これは日本に限らず世界的な現象で、いわゆる世俗化の結果です。「神」を退治して科学とお金に任せたのはいいけれど、世俗化の進行とともに失われたものがたくさんあるのです。「愛」のいろいろも例外ではありません。

【文化考】現代日本人が生きる縮減された「愛」の世界
いまの人は「愛」と何気なく使いますが、このことばは実に厄介で曲者です。男女の仲も厄介で曲者ですが、単語自体も問題含みなのです。今回は「愛」について考えてみましょう。

2019.2.4更新:リベラルな現代と深くつながる社会主義の悪平等思想

何となくリベラルな「何でも平等主義」ほど気持ち悪いものはありません。社会正義の元ネタを提起したカトリック司祭は、当時流行り始めていた社会主義者の悪平等主義への警鐘として社会正義を言い出したのです。ところが後のリベラルは司祭のモチーフをすっかり捻じ曲げてしまいました。きょうびのリベラルが社会主義者である証左のひとつです。

【政治・社会】ソーシャル・ジャスティスの唯物論的平等主義と失われた衡平感覚
前回、ユリウス・エヴォラにかこつけて社会正義の疑似宗教性について論じた。今回は、そもそも社会正義(social justice)という思想はどこから来たのかについて考えてみたい。近代的社会正義の起源社会正義という考え方を最初に打ち出したのは...

2019.2.3更新:様々な貨幣論

国家否定のアナーキスト(グレーバー)と社会主義者(マルクス)の貨幣論と、ニュートラルなハラリの貨幣観。金属主義(素材の価値が貨幣の価値)と表券主義(政府保証があれば貨幣は素材を問わず価値を持つ)の対立は現代にも引き継がれています。

【お金の話01】グレーバーの負債起源論・マルクスの剰余価値説・ハラリの貨幣観
お金は不思議だ。それが何かを人間は知らない。知らないけれど毎日使っている。お金に使われてもいる。今回は、そのお金が人間の自己(アイデンティティ)の本質と密接に関わっているというお話である。そうである以上、文明や政治とも切っても切れない関係に...

2019.1.27更新:マネーと一神教の起源を探るヒント

ブログ主の関心はつねにこのマネーと一神教をめぐって動いています。

以下の三記事を大幅に拡充しました。語源学をやりながら、宗教と金融も勉強できるお得なシリーズとなっています。

【語源学の旅】"money" の来歴01:グーグル検索だけでも可能!語源・語根PIEの探索
英語の語彙(lexicon)の大半は(1)先祖であるゲルマン諸語を基礎とし、(2)征服者ノルマン人が使っていたフランス語やフランス語の大元であるラテン語、さらには(3)ラテン語が借用したギリシャ語を語源とする。驚くことに(2)と(3)で6割...
【語源学の旅】"money" の来歴02:お金の神様はローマの女神ユーノー(Juno)
前回、英語の "money" の語源がラテン語の "moneta" であることを突き止めた。今回は、なぜ女神ユーノーに "moneta" というあだ名が付けられた理由を探ることから始めよう。お金をめぐる旅のはじまりお金は英語で "money...
【語源学の旅】"money" の来歴03:地母神の遠い記憶とお金の起源
前回、前々回の記事で、マネーがローマの女神ユーノーに由来することばであること、ユーノーはローマ発祥ではなく、さらに古い時代の神々の性格を統合的に受け継いでいるらしいことがわかった。シリーズ最終回は、これをお金の起源の話まで遡ってみたい。太古...

 

2019.1.27更新:宣教師が告げた近代史の幕開け

以下の芥川龍之介の「神神の微笑」に関する記事を改訂しました。

日本史は世界史と切り離して見てはいけません。明治維新後の150年、戦後の80年といった輪切りはダメ。関が原あたりで日本は世界の近代史に取り込まれたと言っていいでしょう。

そんな視点から見ると、芥川の作品の背景になっている16世紀末の宣教師の進出は重要な契機です。ここに民族の基本である宗教観の相剋が現れているからです。

【近代史】芥川龍之介「神神の微笑」:西の海外進出と日本の "無思想" の抵抗
芥川龍之介に「神神の微笑」という小品がある。キリスト教に材をとった、いわゆる切支丹物(きりしたんもの)と呼ばれる作品群のひとつだ。今回はこの作品の世界を、世界史の大きな流れの文脈で見てみたい。フランシスコ・ザビエルが日本宣教に乗り出した16...
スポンサーリンク
シェアする
クリモネをフォローする
タイトルとURLをコピーしました