【英語の歴史02】海賊が媒介したラテン語との長いつきあい
英語は「ローマの教養を身につけた海賊たち」の言語だといえます。根っこのゲルマン魂はさておき、英語はラテン語の洗礼を受けることで文化的に洗練されていったのです。その功績はキリスト教の聖職者とフラン ...
【いまさらマルクス】英語記事で読む「史的唯物論って何だ?」
昨年は地味にマルクス生誕200年でした。現代ではマルクス経済学(マル経)は終わった学問扱いになっているようですが、マルクスの思想そのものは名前を変えて薄く広く現代にも影響を与えています。最近流行 ...
【英語の話】BELF(Business English as a Lingua Franca)とエスペラント語の見た夢
グローバル化の進展とともに、英語が国籍の違う者同士の共通語(global lingua franca)になっている現実はよく知られています。では、この先、世界の言語環境はどうなっていくのでしょう ...
【英語史】英語のリンガ・フランカへのあゆみをざっと知っておこう
ブリテン島で英語が生まれたのは約1,600年前。英語は海を渡ってブリテン島へやってきた数々の民族の興亡と侵略により形成された。同じ島国でも、日本語のように、同一民族が他民族に侵略されず独自に形成 ...
【ロシアとウクライナ】独立自治をめぐる仁義なき “宗教” 代理戦争
ウクライナ独立の動きは政治マターから宗教マターへ展開し始めた。正教会という精神的紐帯の破壊を狙ったCIAによるプーチンへの揺さぶりだろう。今回は日本人にはなじみの薄いキリスト教正教会(ギリシャ正 ...
【西洋倫理学1】ヴィルトゥスの変遷に見る「力」と「徳」の伝統
よくヨーロッパ文明はギリシャ・ローマ文明を母胎とするといわれる。そのことが具体的にわかる例としてラテン語のヴィルトゥス(羅virtus⇒英virtue)の変遷を取り上げたい。ヴィルトゥスは西洋倫 ...
【文化の重層性05】ヨーロッパの危機意識と止まらないロゴス
この西洋文化の重層性に関するシリーズ記事を書いている動機は、文化破壊への抵抗である。この文化を破壊する野蛮な力は、実は、ヨーロッパがキリスト教を取り込んだときから時限爆弾として仕込まれたものだ。 ...
【文化の重層性04】知恵の女神ソフィアと父権社会の確立
(キャッチ:ゲーム「Assassin’s Creed Origins」のアレクサンドリア灯台イメージ画像)
ミュトス、ロゴスと来て忘れてならないのがソフィア(sophia ...
【英語学】ブリタニア時代:イギリスに残るローマ帝国の痕跡
今回はローマ人が属領時代のイングランドに残した遺産を紹介する。
古代のイギリス現在のブリテン諸島は8500年前くらいに大陸から分かれたといわれており、それまでそこに暮らしていたのは6 ...
【英語学】イギリスとはどこか?ブリテン?イングランド?UK?
英語の発祥元であるイングランドの歴史は、異なる民族が波状的に進出し、覇を競い合うことで形成されてきた。
イギリス形成史イギリス形成史をざっと一覧すれば、
先史時代(ストー ...
【語源学の旅】ミトラ教01:東西宗教に溶け込んだ謎の神
2018.6.4 全面改稿
古代イランが生んだ神ミトラ(mithra、インドではmitra)という神は “溶け込む神” だ。ほとんど正体不明だが、どこにでも溶 ...
【語源学の旅】”money” の来歴02:お金の神様はローマの女神ユーノー(Juno)
前回、英語の “money” の語源がラテン語の “moneta” であることを突き止めた。今回は、なぜ女神ユーノーに “moneta ...