宗教 【文化の重層性11】サクラメント・ゲルマンvsユダヤ・共苦思想 今回はカトリック教会のサクラメントについて説明する。サクラメントはたくさんの種類があって全部見ていくとキリがないので洗礼とユーカリストにフォーカスを絞る。その後、ユーカリストを手がかりに、ゲルマン民族のユダヤ的思想との格闘、そしてキリスト教... 2018.06.07 宗教文明文化の話歴史
宗教 【文化の重層性10-3】イルミナティと神秘思想:サンヘドリン乗っ取りとパウロの活躍 ヤコブの双子の兄エサウの末裔エドム人。母とヤコブの計略でエサウは長子相続権を得られず、その後傍流に。イルミナティの中心ヘロデ家はエドム人。恨みを飲んだ一族の血筋なのだ。彼らは当時の支配者ローマ帝国に取り入り、イスラエル自治領の最高意思決定機... 2018.06.06 宗教文明文化の話歴史神秘思想・秘儀宗教
宗教 【文化の重層性10-2】イルミナティと神秘思想:カバラの源流メルカバとミトラス秘儀の融合 前回、ヘロデ王家を中心とするミトラス秘儀カルト集団イルミナティは混血のネットワークだという話をした。メイキング成分はまだ足りないようで、ユダヤ教神秘主義のカバラも一枚かんでいるらしい。今回はその辺の話を追ってみよう。アレクサンドリアとカバラ... 2018.06.04 宗教文明文化の話歴史神秘思想・秘儀宗教
宗教 【文化の重層性10-1】イルミナティと神秘思想:ミトラス秘儀と混血ネットワーク イルミナティと神秘思想・秘儀宗教の関係について全3回のシリーズでお伝えする。ここでいうイルミナティは固有名詞としてよりも、西洋文化第二層を形成する上で影響力の強かった勢力の代名詞位に考えてほしい。コンマゲネとミトラス秘儀の発生鍵を握るのはヘ... 2018.06.01 宗教文明文化の話歴史神秘思想・秘儀宗教
Web紀行 【ナイジェリア】オガム文字ペテログリフのイボ語訳が伝える哲学 本記事は「人類最初の文明は西アフリカのナイジェリアにあった?」からの派生記事となる。オガム文字は何語のためのアルファベットか?オガム文字はアイルランド島、マン島、ウェールズなど、主にケルト人の居住する地域で数百件見つかっている石碑に刻まれた... 2018.05.31 Web紀行文明文化の話歴史
♪音楽 【音楽】プリンス “Colonized Mind” ― 植民地根性って? 惜しくも亡くなってしまったプリンスに "Colonized Mind" という曲がある。2009年発売の3枚組アルバムの1枚目 "Lotusflow3r" に収録されている。シンプルな歌詞は鋭利な現代批判になっている。そこには彼のエスニシテ... 2018.05.25 ♪音楽英語の話
♪音楽 【音楽】Steely Danウォルター・ベッカー追悼 投稿:2017年9月下旬(改稿:2018年5月24日)ウォルター・ベッカー(Walter Becker)追悼記事になる。ベッカーはアメリカのスティーリー・ダン(Steely Dan)というバンドのコアメンバーだったひと。まだ60代でホントに... 2018.05.24 ♪音楽英語の話
宗教 【文化の重層性09】神秘思想・秘儀宗教とキリスト教 引き続きハイネのお世話になりたい(今回は英語少な目)。前回は、第一層のキリスト教から発展したロゴス(理性崇拝)の世界が、神というつっかえ棒を失い、自己運動を始めたこと。そしてその自己運動が、第三層の基層信仰の世界の情念と結びついて、ナチスと... 2018.05.18 宗教文明文化の話歴史
宗教 【文化の重層性08】 ハイネの警鐘:思想革命の恐ろしい帰結 今回は文化の第三層(在来宗教、基層信仰の世界)に関わる話をしよう。19世紀、自由進歩思想華やかなりし頃、誰よりも早く祖国ドイツの危険な兆候を察知していたのが、ユダヤ系詩人ハインリヒ・ハイネ(Heinrich Heine)だった。亡命者の警告... 2018.05.17 宗教文明文化の話歴史
宗教 【文化の重層性07】揺れ動くヴァチカンとフランシスコ法王インタビュー ヴァチカンは教皇庁(Roman Curia、Holy Seeとも)を中心とする独立国だ。教皇は全世界のカトリック教会の総司祭であるとともにヴァチカン市国元首でもある。この現代では特殊な祭政一致の体制が多くの問題を生んできた。Roman Cu... 2018.05.12 宗教文明文化の話歴史英語の話
宗教 【文化の重層性06】ヴァチカンのリベラル路線と三位一体論 前回、ヨーロッパ保守知識人の危機意識を紹介したが、長い間、ヨーロッパの精神的支柱であったローマカトリック教会も心中穏やかならざる点は同じ。身から出た錆とはいえ、近年のスキャンダル噴出は目を覆うばかり。フランシスコ法王の暴言?ヴァチカンは世俗... 2018.05.11 宗教文明文化の話歴史
宗教 【文化の重層性05】ヨーロッパの危機意識と止まらないロゴス この西洋文化の重層性に関するシリーズ記事を書いている動機は、文化破壊への抵抗である。この文化を破壊する野蛮な力は、実は、ヨーロッパがキリスト教を取り込んだときから時限爆弾として仕込まれたものだ。それが前回まで扱ってきたロゴス信仰である。ロゴ... 2018.05.08 宗教文明文化の話歴史
宗教 【文化の重層性04】知恵の女神ソフィアと父権社会の確立 (キャッチ:ゲーム「Assassin's Creed Origins」のアレクサンドリア灯台イメージ画像)ミュトス、ロゴスと来て忘れてならないのがソフィア(sophia)だ。英語にすればwisdom。ギリシャ哲学というときの哲学=フィロソフ... 2018.05.04 宗教文明文化の話歴史
宗教 【文化の重層性03】ヨハネ書とロゴス導入による思想革命 (アイキャッチ画像出典:)ミュトスの世界観から生まれ、人間に合理性・論理という認識ツールを与えたロゴスは、キリスト教と出会うことでさらに威力を強めていく。この辺の事情について掘り下げてみよう。ロゴスの原義ロゴスのいちばん基本の意味は "I ... 2018.05.01 宗教文明文化の話歴史
宗教 【文化の重層性02】世界観モデルとしてのミュトスとロゴス (アイキャッチ画像出典:University of Texas, Austin、プラトンの開設した学園アカデメイアは英語のacademyの語源)以前の記事でロゴス(ギリシャ語、logos)について書いた。関連記事:深淵について03 ― カー... 2018.04.30 宗教歴史語源学