【いまさらマルクス】英語記事で読む「史的唯物論って何だ?」
昨年は地味にマルクス生誕200年でした。現代ではマルクス経済学(マル経)は終わった学問扱いになっているようですが、マルクスの思想そのものは名前を変えて薄く広く現代にも影響を与えています。最近流行 ...
【英米論2】財産と自由:運命の分かれ目となったジョン・ロックの自然権思想
なぜ現代がアングロサクソン(英米)の時代になったのかを探る2回目となります(初回記事はこちら)。今回テキストに使うのは入試問題や英文読解の練習に多く利用されてきた数学者・哲学者のバートランド・ラ ...
【アメリカ考】ローマ教皇より宗教保守な個人主義プロテスタント国家
日本で意外に知られていないのがアメリカという国の宗教的特殊性だ。日本がかつて戦ったのはとんでもなく “信心深い” ヤング国家だったのである。
世界の宗教事情:世俗性 ...
【現代の政治】米の保守=欧の旧リベラル、日米のリベラル=欧の社会民主勢力
政治の話はめんどくさい。めんどくさいのだが英語を学ぶ人には必須の知識でもある。とくに同じリベラルでもアメリカとヨーロッパは逆の意味になるので要注意。今回は、常識と押さえておくべき線を解説しようと ...
【お金の話01】グレーバーの負債起源論・マルクスの剰余価値説・ハラリの貨幣観
お金は不思議だ。それが何かを人間は知らない。知らないけれど毎日使っている。お金に使われてもいる。今回は、そのお金が人間の自己(アイデンティティ)の本質と密接に関わっているというお話である。そうで ...
【政治・社会】ソーシャル・ジャスティスの唯物論的平等主義と失われた衡平感覚
前回、ユリウス・エヴォラにかこつけて社会正義の疑似宗教性について論じた。
今回は、そもそも社会正義(social justice)という思想はどこから来たのかについて考えてみたい。
【近代史】芥川龍之介「神神の微笑」:西の海外進出と日本の “無思想” の抵抗
芥川龍之介に「神神の微笑」という小品がある。キリスト教に材をとった、いわゆる切支丹物(きりしたんもの)と呼ばれる作品群のひとつだ。
今回はこの作品の世界を、世界史の大きな流れの文脈で ...