キリスト教一覧

【音楽】 Queen “Bohemian Rhapsody” とボヘミアンの “他人事感”

「ボヘミアン・ラプソディ」は、西洋詩の伝統と西洋音楽の伝統を6分間に圧縮したような曲である。ここに歌われている「ボヘミアン」は、現代人に通有するセンチメントの表出であるとともに、フレディ・マーキュリー個人が抱えていた故郷喪失者の「他人事感」の表白でもあると思う。

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【英語で日本を説明する】文例集・表現のヒント:自分や日本人の宗教観

宗教をとくに意識せず暮らしている日本人は世界では珍しい存在。多くの日本人は宗教に入っていないし、特定の神や仏を信じていない。でも単純に「無宗教です」でいいのだろうか?誤解を生まないためにも、最低限「真意」を伝える知識を身につけたい。

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【文化の重層性11】サクラメント・ゲルマンvsユダヤ・共苦思想

サクラメントの二大典礼―洗礼とユーカリスト(聖餐)。ユーカリスト、聖体拝領、供犠。ショーペンハウアー、ワーグナーに見る近代批判、ゲルマン精神とユダヤ思想の相克。

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【文化の重層性09】神秘思想・秘儀宗教とキリスト教

引き続きハイネのお世話になりたい(今回は英語少な目)。 前回は、第一層のキリスト教から発展したロゴス(理性崇拝)の世界が、神というつっかえ棒を失い、自己運動を始めたこと。そしてその自己運動が、第...

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【文化の重層性08】 ハイネの警鐘:思想革命の恐ろしい帰結

今回は文化の第三層(在来宗教、基層信仰の世界)に関わる話をしよう。 19世紀、自由進歩思想華やかなりし頃、誰よりも早く祖国ドイツの危険な兆候を察知していたのが、ユダヤ系詩人ハインリヒ・ハイネ(H...

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【文化の重層性07】揺れ動くヴァチカンとフランシスコ法王インタビュー

ヴァチカンは教皇庁(Roman Curia、Holy Seeとも)を中心とする独立国だ。教皇は全世界のカトリック教会の総司祭であるとともにヴァチカン市国元首でもある。この現代では特殊な祭政一致の体制が...

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【文化の重層性06】ヴァチカンのリベラル路線と三位一体論

前回、ヨーロッパ保守知識人の危機意識を紹介したが、長い間、ヨーロッパの精神的支柱であったローマカトリック教会も心中穏やかならざる点は同じ。身から出た錆とはいえ、近年のスキャンダル噴出は目を覆うばかり。...

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【文化の重層性05】ヨーロッパの危機意識と止まらないロゴス

この西洋文化の重層性に関するシリーズ記事を書いている動機は、文化破壊への抵抗である。この文化を破壊する野蛮な力は、実は、ヨーロッパがキリスト教を取り込んだときから時限爆弾として仕込まれたものだ。それが...

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【文化の重層性04】知恵の女神ソフィアと父権社会の確立

(キャッチ:ゲーム「Assassin's Creed Origins」のアレクサンドリア灯台イメージ画像) ミュトス、ロゴスと来て忘れてならないのがソフィア(sophia)だ。英語にすればwis...

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【文化の重層性01】英語は三階建て:1F ゲルマン、2F フランス、3F ローマ

これから数回に分けて、英語の形成史、哲学の語源、悪魔の語源などを手がかりにして西洋文化の重層性について考えてみたい。 関連記事:英語は思ったよりラテンなゲルマン系言語 【英語を学ぶ】ラテン...

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【金融の歴史04】金貸しとテンプル騎士団

表向きはエルサレム巡礼者の保護を目的に組織された義勇軍であるテンプル騎士団(Knights Templar、正式名「キリストとソロモン神殿の貧しき戦友たち」)。 しかし兵士のうち実戦に赴く者はご...

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【語源学の旅】ミトラ教01:東西宗教に溶け込んだ謎の神

2018.6.4 全面改稿 古代イランが生んだ神ミトラ(mithra、インドではmitra)という神は "溶け込む神" だ。ほとんど正体不明だが、どこにでも溶け込んでいてその影響は広く大きい。 ...

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【文化考】芥川龍之介「神神の微笑」と無思想の思想

芥川龍之介に「神神の微笑」という小品がある。近世のキリスト教布教を扱ったキリシタン物といわれる作品群のひとつだ。 主人公のポルトガル人宣教師オルガンティノは布教を続けながらも、日本の宗教風土に漠とし...

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【文化考】"愛" という誤訳:愛のごたまぜ

愛を考える際は間口を広げておかないと自我がプレッシャーを受け暴走しがちになる。ギリシャ時代の聖書はアガペーを重要視した愛を説いていたが、世俗化とともに自己愛、エロスの愛が中心となった。別系統に仏教による愛の警戒がある。日本文化にはこれらがごたまざに入り込んで日本人を混乱させているように思う。

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