【ロシアとウクライナ】独立自治をめぐる仁義なき “宗教” 代理戦争
ウクライナ独立の動きは政治マターから宗教マターへ展開し始めた。正教会という精神的紐帯の破壊を狙ったCIAによるプーチンへの揺さぶりだろう。今回は日本人にはなじみの薄いキリスト教正教会(ギリシャ正 ...
【米中冷戦】ペンス副大統領の歴史的なチャイナ・スピーチ
ペンス大統領がハドソン研究所で行ったスピーチは米中冷戦の宣戦布告ともとれる重要な内容だ。世界情勢と英語を同時勉強できる恰好の教材なので紹介しよう。
ペンスのチャイナスピーチスピーチは ...
【アイルランド】日本の反対端に当たる島国:DNA解析でわかる複雑な形成過程
ブレクジット問題にアイルランドが揺れている。20年前、ノーベル平和賞受賞者まで出した歴史的なベルファスト合意(Good Friday Agreement)。しかしブレクジットが寝た子を起こし、ア ...
【アメリカ考】ローマ教皇より宗教保守な個人主義プロテスタント国家
日本で意外に知られていないのがアメリカという国の宗教的特殊性だ。日本がかつて戦ったのはとんでもなく “信心深い” ヤング国家だったのである。
世界の宗教事情:世俗性 ...
【ドラッカーの思想】”時代遅れ” とされたキルケゴールの遅れようがない実存哲学(後編)
前回紹介したのは、ドラッカーがキルケゴールに学んだ人間の実存の定義だった。人間は社会的存在であると同時に霊的存在である。理性主義者は社会改良に力を傾けすぎて自滅し、猛烈な反理性主義の反動を引き起 ...
【ドラッカーの思想】”時代遅れ” とされたキルケゴールの遅れようがない実存哲学(前編)
ドラッカーといえばマネジメント。企業経営を学問に高めた人である。ドラッカーの著作はすべて企業や未来社会など組織に関するものだが、一度だけ、組織について書かなかったことがある。キルケゴールに関する ...
【21世紀の諸問題】ビル・ゲイツ氏によるユヴァル・ハラリ新著書評
当サイトでちょくちょく紹介している歴史家ユヴァル・ノア・ハラリ氏が3冊目の本を出版した。今回はその書評をビル・ゲイツ氏が寄せているので紹介しよう。
紹介するのはニューヨークタイムスに ...
【現代の政治】米の保守=欧の旧リベラル、日米のリベラル=欧の社会民主勢力
政治の話はめんどくさい。めんどくさいのだが英語を学ぶ人には必須の知識でもある。とくに同じリベラルでもアメリカとヨーロッパは逆の意味になるので要注意。今回は、常識と押さえておくべき線を解説しようと ...
【西洋倫理学1】ヴィルトゥスの変遷に見る「力」と「徳」の伝統
よくヨーロッパ文明はギリシャ・ローマ文明を母胎とするといわれる。そのことが具体的にわかる例としてラテン語のヴィルトゥス(羅virtus⇒英virtue)の変遷を取り上げたい。ヴィルトゥスは西洋倫 ...
【お金の話01】グレーバーの負債起源論・マルクスの剰余価値説・ハラリの貨幣観
お金は不思議だ。それが何かを人間は知らない。知らないけれど毎日使っている。お金に使われてもいる。今回は、そのお金が人間の自己(アイデンティティ)の本質と密接に関わっているというお話である。そうで ...
【少子高齢化考】”300年後の日本人口は300人”? 衝撃の未来を覆せるのは「たおやめぶり」の新生日本
これは珍しく社会問題を考える記事。だが本意は日本の未来を考えることにある。ネタは少子高齢化。誰が見ても大問題なのだが、注意したいのは、それは本質的に政治問題ではないこと。自然の趨勢がそうなってい ...
【政治・社会】ソーシャル・ジャスティスの唯物論的平等主義と失われた衡平感覚
前回、ユリウス・エヴォラにかこつけて社会正義の疑似宗教性について論じた。
今回は、そもそも社会正義(social justice)という思想はどこから来たのかについて考えてみたい。
【政治・社会】東アジアの戦後秩序が変わる
今回はアメリカネタである。
当サイトではアメリカ情報の氾濫を手助けする必要もないと考え、意図的にかの国の話題を避けてきたが、そうもいっていられない事態が進行し始めた。アメリ
【時事ネタ】セクハラ・パワハラ問題と父権社会のリバランス運動
2018.5.29 記事後半を全面改稿
今回は「深淵について」シリーズからのスピンオフ投稿になる。
このシリーズ記事を書いたきっかけはゴールデングローブ賞の授賞
【政治・社会】ナショナリズムvsグローバリズム論の虚妄?
引用する記事は、昨年イギリスがEU離脱を決め、トランプ大統領が誕生して以来、通奏低音のように響いている「グローバリズムかナショナリズムか」について通常とは異なる切り口から論じている。