【英語で学ぼう仮想通貨11】人間性は不変、バブルは必ず弾ける

※本記事は旧「英語とつきあう」に投稿したものですが、昨日、仮想通貨市場に大きな動きがあり、バブルが弾けた可能性が出てきたので追記の上、再アップします。追記分はこのマーカーで示します。

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ビットコインバブルの崩壊は近い

今日は仮想通貨熱に冷や水を浴びせるような記事になる。しかし冷静に考えれば、ビットコインの高騰は異常である。この異常はそろそろ訂正されるタイミングだ。

もし一般の週刊誌やテレビ番組でビットコインや他の仮想通貨について話題にしはじめたら、もう赤信号。そこが天井である。

トコシエがこれまで仮想通貨の記事を掲載してきたのは、お金のしくみのおかしさ、それを是正するかもしれない仮想通貨の可能性について考えてもらうためだった。けっして儲け話に乗れという勧誘を意図していない。

“The lemmings jump off cliffs.”

そこで今日は以下の記事に沿って話を進めたい。的確な指摘・アドバイスだと感じたからだ。

出典“THE LEMMINGS ARE HEADING TOWARDS THE CLIFF… AGAIN”

タイトルの意味だが、これは次のような “伝説” に基づいている。英辞郎の “lemming” 語義説明から引用する。

タビネズミ、レミング:数が増え過ぎると餌が足らなくなるので、生存数をコントロールするためにある一定の周期で崖から飛び降りて集団自殺するといわれている。

現在の科学者はこれがウソであると言っている(ただし、個体数が激減する理由ははっきりわかっていない)が、もののたとえとしては有名な表現でいまも使われている。

上記のタイトルは「アホな投資家がまた崖から飛び降りるような自殺行為に走っている」くらいのニュアンスである。投資で自殺行為といえば、バブルの末期に投資してバブルが弾けてすっからかんになることを意味する。

類似の表現として、”The lemmings run off cliffs to death.” とか、もっと直接的に “The lemmings commit suicide.” なども使われる。

“Human nature never changes.”

「人間っていつの時代も変わらないよな」は英語でこういう。記事ではこうだ。

I’ve said this before, and I’ll say it again: Human nature never changes.
At the very beginning of a bubble almost no one believes. The very few with the foresight to see what is coming are laughed at and branded as extremists.

「バブルの最初は誰も信じない。先見の明のあるごく少数者はみなに笑われ、過激派呼ばわりされる」。たしかにそうなのだ。バブルはバブルになると予見できた者には味方する。”extremist” は必ずしも政治的意味でなく、極端な傾向を示す人間に(たいていは揶揄や軽侮のニュアンスで)使われることばだ。

“This time is different.”

では「ビットコインなんてバカげたものに投資するなんて」と言っていた連中は、いまどうなったか?「今度は違う」と考えるようになったのだ。

(前略)as price has continue to rise sentiment has swung 180° in the other direction, and no one can see any possible scenario where price could collapse. But I guarantee you price will collapse. Every parabolic move in history ends this way. This time is not going to be different.

「実際の高騰を目にした途端、ころっと態度を変える。価格の高騰に馴らされて強気になるのだ。もっとも強気になってはいけないときに。だから筆者は『今度も同じだ』と言うのである。」

Ponzi SchemeとGreater Fool Theory

Let’s face it, anyone with a shred of common sense left can see that crypto currencies are a Ponzi scheme. Getting rich simply isn’t as easy as creating your own currency out of thin air and then watching as gullible investors bid the price up. That is a perfect example of the Greater Fool theory in action.

「はっきり言おう。ちょっと常識があれば暗号通貨がねずみ講の類だってことくらいわかるはずだ。無からお金を作ってカモにどんどん高値を掴ませる。そんな簡単に金持ちになれるはずがない。大バカ理論のお手本のような行動パターンじゃないか。」


トコシエは暗号通貨が必ずしもねずみ講だとは思わない(ビットコインを支えているブロックチェーン技術は “thin air” ではない)。しかし盛り上がり方は明らかに異常だ。現時点でそこまで買い進む根拠はどこにもない。

“Let’s face it.” は慣用句で、認めたくない(不都合な、気分の悪い)現実を認めようという意味。日本語の「ぶっちゃけ」に近い。

Ponzi scheme と greater fool theory については、Investopiaの解説を引用しよう。

A Ponzi scheme is a fraudulent investing scam promising high rates of return with little risk to investors. The Ponzi scheme generates returns for older investors by acquiring new investors. This is similar to a pyramid scheme in that both are based on using new investors’ funds to pay the earlier backers.

よくニュースで報道される投資詐欺の基本手口だ。「高利回りの配当を出すと謳って最初の投資家から資金を集め、新たな投資家を誘い入れることで、新たな投資家から入ってきたお金で最初の投資家に利払いを行う。この作業を繰り返すこと」、最終的には利払い不能に陥り破たんする。”pyramid scheme” も同様の犯罪行為だ。日本語の「ねずみ講」「マルチ商法」に相当する。

The greater fool theory is the theory that states it is possible to make money by buying securities, whether overvalued or not, and later selling them at a profit because there will always be someone (a bigger or greater fool) who is willing to pay the higher price.

大バカ理論とは「株はいくらで買おうが、自分の買値より高値で買ってくれる大バカがいる限り儲かるという理屈」のことである。自分をバカに見立て、もっと高値で買ってくれる人を大バカと呼んでいるわけだ。いわゆる「高値掴み」は投資の禁じ手とされているが、バブルのときなどは「最後の買い手にさえならなければ損しない」という悪戯心が起きやすいのである。

誰もが買いたいときこそ売りどき

この筆者は冷静な分析で、的確なアドバイスをする人なので、彼の投資指南に耳を傾けよう。

The time to get into a market is before the parabolic phase begins, not after it’s already rallied 700%. I don’t believe bitcoin is going to be the only bubble. We are going to have a bubble in the stock market, and I expect we will probably have a bubble in the gold market after that.

「株の買いどきは急騰の前であって(ビットコインのように)一年で7倍にもなった後ではない。今回のバブルはビットコインで終わらない。いま株式市場がバブル化しようとしており、株の後はゴールド市場がバブルはずだ。」


これは聞き捨てならないアドバイスだ。もう何年も上げ続けてきたアメリカの株式市場が、最後の打ち上げ花火を上げる直前のタイミングだというのである。さらに、株式に続いてゴールドがバブルを演じると言う。

2017.12.23追記

下のチャートは現在のドル建てビットコイン(BTC)の週足チャートだ。1本のローソク足が1週間の値動きを示している。赤い足は週の終値が週の始値より低いとき現れる(下げ相場)。緑の足はその逆、上がっているとき現れる。

見てもらえば一目瞭然、これまでとは勝手が違う。明らかに変調をきたしたチャートだ。高い確率で「誰でも買えば儲かる相場」は終わったと見ていい。最終的にバブルが弾けたかどうかはまだ断定できない。この逆に噴き上げる可能性もないわけではないから。

※チャートクリックで拡大表示

最終的には一般市場の、もっと大きなバブルが弾ける

筆者は根拠(歴史的事実と投資経験)があってそう言っているのだ。詳しくは説明できないが、簡単に言えば「中央銀行がお金を刷り過ぎ、しかも不自然に市場を護ってきたからバブルにならざるをえない」、「暴落によってしか中央銀行に責任を取らせ、金融を正常化する方法はない」ということになる。

Folks if you want to profit from a bubble, you have to get in early when everyone else is still in denial. Despite doing exactly what I predicted it was going to do, most traders still view every pullback in the stock market as the beginning of a crash, instead of a buying opportunity.

「バブルで儲けたいなら、みんながまだ疑っているうちにいち早く株を買うべきだ。私が(過去に)予測した通りの上昇になっているにもかかわらず、株式が調整するとクラッシュのはじまりだと大半の人は考える。実はそこが買い場なのに」

株式で儲けるのが難しい理由は、群集心理の逆の行動をとる決断と勇気が必要だからだ。

At some point price will go up far enough that traders will lose all fear and every pullback will be viewed as a buying opportunity just like they view pullbacks in bitcoin right now. When we get to that point it will be close to the top and time to start thinking about selling your stock market positions.
If you got caught in the tech bubble, real estate bubble, or energy bubble maybe it’s time to exit the Greater Fool bandwagon and do something different this time.

「しかし、いずれかの時点で投資家が恐怖を忘れるほど株価は大きく上昇するだろう。そうなると投資家は途端に強気になって高値を買いに行く。ちょうどいまのビットコイン市場のように。そうなれば、市場はすでに天井に近づいている。持ち株の売りどきを見計らうタイミングである」

「ドットコム・バブルやリーマンショック、あるいは原油バブルで失敗した経験があるなら、もう大バカパレードの一群に混じるの(便乗買い)はやめて今度こそ(大方のバカとは)違う行動を取ってほしい」


以上は的確な忠告になっていると思う。いついつかは不明ながらバブルは必ず弾けること(歴史上例外なし)。いま買うならビットコインではなく株式だということ。

“bandwagon” はよく使われることばだ。パレードで人目を集めるために楽隊を載せたワゴンが行列したところから、時の人や流行のものを意味する。人気や流行に便乗することを “jump (get/hop/get/climb) on the bandwagon” とさまざまに表現できる。

小池さんの東京都知事選が(今となっては嘘のようだが)まさにバンドワゴン選挙だったのは記憶に新しいところだ。